2012年1月23日月曜日

その行動が感染を拡大する! インフルエンザの正しい知識とは? - トレンド - 日経トレンディネット

Q5 インフルエンザの予防接種は受けた方がいいの?

 インフルエンザの予防手段として最も重要なのが、ワクチンを用いた予防接種です。

 予防接種を受けると、インフルエンザから身を守る「免疫」が活性化されて感染予防に役立つことが期待されます。

何歳からワクチン接種可能? ワクチンの種類は? 予防効果は?

 インフルエンザワクチンの接種可能対象年齢は、生後6カ月以上です。6カ月未満の小児は、ワクチンの効果の裏付けが乏しいために、接種の対象とはなっていません。反面、この時期の小児は、インフルエンザに感染すると重症になりやすいので、同居家族が予防接種を受けて感染を防ぐ意義が大きくなります。

 日本で用いられているインフルエンザワクチンは、事前の処理によりウイルスの病原性を完全に失わせた「不活化ワクチン」で、それ自体が感染症を引き起こすことはありません。

 毎年、その年の冬に流行しそうなインフルエンザの種類を予測して、その感染を抑えるようなインフルエンザワクチンが作られます。インフルエンザウイルスにはA型、B型という2種類の型があり、例年、A型ウイルスのうちの2つの亜型、B型ウイルスのうちの1つの亜型がワクチン株として選択されます。

 もしも予測した通りの種類のインフルエンザウイルスが流行した場合は、インフルエンザ発症の予防効果は50〜80%程度と言われており、残念ながら完全にインフルエンザの感染を予防することはできません。もしも予測と違ったタイプが流行した場合には効果はさらに落ちてしまいます。

 なお、カゼを起こすウイルスは、インフルエンザウイルスとはまったく別のウイルスなので、インフルエンザワクチンを用いてカゼを予防することはできません。

重大な副作用はまれながら、普段と違う症状が見られたら病院へ

 インフルエンザワクチン接種に伴う副作用には、どのようなものがあるでしょうか?

 予防接種をした場所の軽い痛み、微熱、体のだるさなどが接種の2日後くらいまで続くことはしばしばあります。

 重大な副作用はまれですが、高熱、アナフィラキシーと呼ばれる強いアレルギー反応、ギラン・バレー症候群と呼ばれる神経の病気の発症などが報告されているので、予防接種後に普段と違う症状が見られた場合は、速やかに病院で相談しましょう。

 また、インフルエンザワクチンは鶏卵を用いて作成されています。よって卵アレルギーがある人は、インフルエンザワクチンにもアレルギーを示す可能性が高くなりますが、ほとんどの場合は問題なく予防接種を受けることができると考えられています。主治医と相談してください。

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